2026/03/29 16:28
こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。
今日はある日の手しごとの記録からネックレスの糸替えをご紹介します。
ビーズを一粒ずつ結び留めていく「オールノット留め」。
この仕立てのおかげで、万が一糸が切れても、ビーズが散らばることなくすべてお手元に残っていました。長く安心してお使いいただくための、大切な技法です。

まずは、ビーズとビーズの間にある結び目を一つずつカットしてビーズや花座を丁寧に取り出していきます。

続いて糸選び。
当初は、しなやかさに優れたモノコードで進めていましたが、ビーズの上下に添えられた花座のエッジによって糸に毛羽立ちが見られました。このままでは、完成後まもなく切れてしまう可能性がありました。

そこで、強度と軽さを兼ね備えた真珠用のHPE糸を2本取りに変更。見えない部分ですが、安心してお使いいただくための判断です。
制作時は水平に置いて作業を行いますが、実際の着用時にはネックレスは縦に近い状態になります。そのため、ビーズの重みがノットにかかり、伸びや抜けにつながることもあります。
さらに、ビーズ穴の大きさにも個体差があったため、ノットの数を2回・3回と都度見極めながら結び進めていきました。
留め具は、ネジ式クラスプから、引き輪、そして最終的にニューホックへ。
引き輪はビーズの厚みによってつまみづらさがありましたが、ニューホックは軽く押すだけで着脱でき、全体の丸みやボリュームとも自然に調和しました。

また、通常は同サイズのビーズネックレスでは糸を約3倍で用意しますが、今回は条件が異なったため最終的に4倍の長さを確保。ゆとりを持った糸納めができたことも、今回の大きな学びでした。
いまの持ち主さまのご要望をおききしながら、元のデザインや雰囲気を残してひとつひとつお繋ぎしました。
これからも、静かな積み重ねを大切に、手仕事を続けてまいります。
